「失脚」

清の使臣たちは腐った高麗人参を見て激怒し、すぐに帰国すると席を立ち
ますが、ソンは土下座して彼らを引き止め、再び交渉の機会を得ます。

その頃、キム・テクは新たな世子を擁立しようと画策していたのでした。

ソンは使臣が落としていった黙珠を拾い、商人のイ・ダルソンを訪ねると
黙珠がキリスト教の証しだと教えられます。

ソンはジェゴンに黙珠を見せ、もし仮にキリストへの共感を表せば、使臣の心を
つかめるだろうか…うまくいけば皇帝が気に入る献上品を教えてくれるかもしれん。
そうすれば…待てよ 共感?と話を止めます。

ソンは、皇帝も私も手に入れたいものがある。この共感こそ、解決の道を開く
最良のカギでは?今こそ王手をかけるべき時か…と言います。

ソンはジェゴンに、キム・テクが私を失脚させてから、新たな世子を擁立する計画だと話します。

ソンは訓練都監で武官たちと酒宴を開きます。

ミン・ウソプは父のベクサンに、ソンは清と戦を始めるつもりだと報告し
この3年で世子が書いた兵法書を渡します。

ソンは使臣に、私が手に入れたいのは清の領土ではなく、西洋からの
新しい文化なのだ。キリストはもちろん天文や地理、医術や科学技術に至るまで
新しい文化を取り入れたいのだと話します。

使臣は、キム・テクから受け取った兵法書を置いて、では世子様が兵法書を
執筆する理由はないのでは?と怒ります。

ソンは、それは皇帝陛下のお気に召すと思って用意したものだ。朝鮮の国防こそ、
ふさわしい献上品だと思った。それを誰から受け取った?と聞きます。

清の使臣は英祖に、交渉は朝鮮側の提示した案でまとめます。立派な後継者が
いて実に心強いことですな。世子様が即位した時には新たな朝鮮が開かれると
期待しておりますと話します。

英祖は、新たな朝鮮とは?と問います。

使臣は、我々は朝鮮を何度も訪れ清でも朝鮮の使臣を十数回もてなしました。
しかし 新しい知識を偏見なく受け入れる朝鮮人は世子様が初めてですと答えます。

英祖は、そこまで褒めてもらうと恐縮しきりではあるのだが…と言います。

使臣は、立派な世子様の誥命取り消しをある者から勧められたのです。
私は実に残念でなりません。キム・テクに贈られた誥命取り消しの見返りの賄賂です。
お返しします。朝鮮の国庫に戻すのがよろしいかと…と帰って行きます。

英祖は、逆賊キム・テクを捕らえよ!と王命を出します。

英祖は人払いをして、キム・テクに、無謀な真似をするからこんなザマに
…世子を引きずり下ろして王族の中から次期国王を選ぼうと?それで今回の名分は
何だ?と聞きます。

キム・テクは、王様ならお分かりでしょう。世子様は3年前のことを忘れずに
兵法書まで執筆して機会を狙っていました。その狙いが清か我らか分かるはずが
ありません。だから世子が刀を抜く前に斬ろうとしたまでと答えます。

英祖は、世子を斬れるのは私だけだ。あいつを世子の座につかせるのも
降ろすのも私だけが可能なのだと言います。

キム・テクは、世子がもっと危険な存在になり王様の権力を脅かす日が
来たらわたしを惜しむでしょう。いくら政敵とはいえご自分の子に自ら手を下すのは
つらいでしょうからと告げます。

英祖は、まだ時間はたくさんある。私のやり方を息子に教える時間がな。
しっかり学ばせ父親を政敵に回さないよう屈服させるための時間だ。
そなたの処刑がその一歩になると言います。

キム・テクは、予想通りですな…私と同じやり方ですと告げます。

英祖はソンに、お前の手で逆賊キム・テクを斬り王室の威厳を示せ!と剣を差し出します。

ソンは、キム・テクに剣を振り下ろしますが、斬ったのではなく、立ちなさい…
そなたを死罪にはしない。罰として官職を取り上げ当分の間都から追放する。
下がりなさいと告げます。

英祖は、それでいいのか?と声をかけます。

ソンは、これが私のやり方です。殺さず 生かす政治。私の政治はここから
やり直しますと告げます。

つづく
(感想)
ソンは、キム・テクの企みを知って、それを逆手にとって
キム・テクを排除したね。

英祖は、ソンの存在が疎ましくて、何とかしようとしてるのは分かるわ。
ソンはこの3年間 力をつけてきたんだね(^^)

「仕組まれた罠」

ソンは失敗すれば世継ぎの地位を失うという条件にもかかわらず、清との
外交交渉を引き受けます。

ジェゴンはチェ尚宮に、世継ぎの地位を守るため、あえて世子様から離れ、
王様に仕えたのだ。世子様を助けたいと告げます。

チェ尚宮はジェゴンをソンの秘密の扉の中に案内し、3年間世子様は
ここで長い時間を過ごされました…と言います。

ソンの決断の理由を知ったジェゴンは、密かにソンを手助けします。

一方、英祖は、外交手腕に長けた少論派の臣下を朝廷に復帰させ、
老論派を牽制して王権を強化しようと目論んでいるのでした。

英祖はキム内官に、世子は交渉をしくじる…だから少論派を呼んだのだ。
清の問題は世子の手には負えん。老論派も初めは手を貸すかもしれんが
交渉が難航すればあっさり見捨てるだろう。世子に責任をなすりつけ
知らん振りを決め込むはずだ。その時 少論派を動員して私が采配を振るのだと話します。

キム内官は、王様と少論派で問題を解決すれば老論派を牽制できますな。
しかし世子様はどうなるのですか?と聞きます。

そんな中、逆賊の娘ジダムが隠れているというピョン・ジョンインの通報を受け、
妓楼に捕盗庁の役人たちが踏み込みますが、ジダムとソンは
役人をまき寺に逃げるのでした。

ソンが王宮に戻ると世子嬪が待っていて、王宮で暮らし始めて十数年…
私は夫に期待し続けてきました。しかし いつもそれは裏切られました。
今日も同じです〝危険な真似はせずお1人で帰ってきてほしい〟そう願ったのに
また裏切られましたと話します。

ソンは、そなたには申し訳ない…と謝ります。

世子嬪は、恋心ですか?こんな無茶をするのは3年間ずっと思っていたのですか?と問います。

ソンは、無念に思っていた…守れなかった民ゆえ不憫でならなかった…
民と天と崇める君主になれと、そんな君主のいる国に暮らしてみたいと
そう励ましてくれた聡明な民を守れず自責の念に駆られた…私だって怖い。
ジダムのことが発覚すれば苦境に立たされる。だが民の1人も守れず
無力さを思い知らされるのは もっと恐ろしいのだと答えます。

世子嬪は、理解できません いえしたくありません!妻子がいながら無謀な
行いばかりして危険を冒す夫。理解などしたくありません。夫としての
あなたには協力などしません。ですが民を哀れむ気持ちは いずれ君主と
なる方のお心なら…そのお心に一度だけ私も折れましょうと告げます。

ジダムはパク・ピンエと名を変え、世子嬪の手紙を代筆する女官となります。

そんな中、ソンは清の使臣団と交渉が決裂し、最高級品の高麗人参を献上するため
キム・テクに用意させますが、使臣団が中を見ると腐った
高麗人参が入っていたのでした。

つづく
(感想)
ジダムもソンの敵になっちゃったのかな?
世子嬪の気持ちも分かるわ〜

「父を倒したい」

英祖はソンに、いまいましい連判状が息子に渡った。今後は息子の顔色を
うかがって政治を動かせと?と聞きます。

ソンは、いいえ。私は相手の弱みを握って利用する卑劣な政治など行いませんと
英祖の目の前で連判状を燃やし〝あなたは私の政敵です〟と言い放ちます。

ソンは、連判状を燃やさず父上の敵になると宣言したらどうなるか…
選択肢は戦のみ。戦となれば父上が殺した臣下や民と同じくらい…いえ
それより多くの命を奪わなければ終えられなくなります。殺さず生かす
政治。戦ではなく真の政治がしたいのですと話します。

英祖は、〝戦ではなく政治〟か…ほざきおって!私が死ぬまでお前には
政治は許さんと告げます。

ソンは、息子が怖いのですか?息子に権力を与えたら自分が倒されるから
政治はさせないと?今は父上の勝ちです。ですが いつまで勝ちが続くで
しょうか。予測不能なのが政治であり権力の動向ですと言います。

英祖は、そうだな。かかってこい!死んでもいい覚悟でな!と答えます。

ソンは、全力を尽くす所存ですと宣戦布告します。

翌日、英祖はジェゴンを呼びつけ、今から正式に親政体制へ移行する。
重臣を残らず集めよ!それから私の意向を世子にはっきり伝えよ!と命じます。

英祖はソンの代理聴政を終了し、権限を全て剥奪し、国政の場であった
時敏堂は閉鎖し、世子は東宮殿で義務のみを果たし、〝軽挙妄動を控え
謹慎せよ〟と王命を出します。

ムンスは亡くなります。

ー3年後 (英祖35年)
ソンはキム・テクに接近し、政治の師匠と仰ぎ、真の政治を学びたいと
申し入れます。

そんな中、ソンはキム・テクの孫キム・ムンら老論派の子弟たちを引き
連れて、妓楼に向かいます。

ソンは英祖の呼び出しも無視して遊興にふけっていると、妓生になった
ジダムが現れます。

ジダムは源氏名をピンエと変え、真実がすべてと信じていたジダムは
3年前父と共に死んだのです。他にも死んだ者がいたようですわ。
〝民を自分の命は同等だと思うべきだ〟そう熱弁した世子様もこの世に
いないようです。生きていれば老論派の子息と妓楼で暇つぶしをする時間は
ないでしょうから。私に何をお望みですか?お望みなら床の相手をいたします。
さっさと済ませて帰ってくださいと話します。

ソンは、すまない 日を改める…と帰ります。

一方、英祖はジェゴンに、〝いずれは私が王位に就く〟と世子は
キム・テクにくっついて私を倒す方法を学んでいるのであろう。
キム・テクはもとより重臣の奴らをどのように負かすか考えないとな。
何か妙案はないか?と聞きます。

ジェゴンは、ありません。3年前パク・ムンスら少論派の重臣を朝廷から
一層した時この事態を覚悟なさるべきでした。牽制する者がいなければ
老論派の暴走は止められませんと答えます。

英祖は、私が墓穴を掘ったと言うのか?けしからん物言いだと機嫌が悪くなります。

ジェゴンは、王様の命令とあらば、いつでも職を辞し都を去りますと言います。

英祖は、いや…その実直さが気に入った。失うものがない者のまっすぐな
心だ。言いたいことを続けよと命じます。

ジェゴンは、王様の言動には同意できない点もありますが、政治力と多くの
業績には尊敬しております。正しい理念を再び示せば慕う者はいます。
かつて揚げた貴い理念をお忘れですか。生き延びた少論派を呼び戻して
不偏不党の朝廷を築き上げるべきでは?と進言します。

そんな中、清の使臣団が国境を超えたと伝えられ、理由は清の漁船を朝鮮の
水軍が攻撃したと報告されるのでした。

英祖はソンを呼びつけ、政治に復帰する気はあるか?と聞きます。

ソンは、ありますと答えます。

英祖は、それならばこれを解決せよ。どんな方法でも清の使臣を説得するのだ!
ただし戦を起こす口実を与えるな。朝鮮のこくえきを損ねてはならぬ。できそうか?
この問題を円満に解決できれば何も言わずに代理聴政を認めてやろう。だが
失敗したら世子の座を降りる覚悟をせよと言います。

ソンは、引き受けますと答えるのでした。

つづく
(感想)
英祖がずるくて、息子のソンが可哀想になるな…
本当の親子なのに、ソンは可愛くないのかしら?

ジダムは父の仇を討つために、妓生になって戻ってきたんだね